愛シテル。
お兄ちゃんが好きだと気づいたのは、中学三年生の時。
私は、男の子に告白された。
その頃私は、お兄ちゃんに対してモヤモヤした気持ちをずっと抱いてて、
どうしても素直に「はい」って言えなかった。
「ごめんなさい」と言ったら、その人はすごく怒って、
私に、強引にキスしてきた。
やっとのことで振りほどいて逃げたけど。
辛くて怖くて、涙が止まらなくて、
泣きながら家に帰った。
その日、たまたま早く帰って来てたお兄ちゃんは、泣いてる私を見てすごく驚いて、すぐに抱き締めてくれた。
お兄ちゃんの腕の中で、ひとしきり泣いて、泣いて、泣きまくって、
泣き止んだ時、
お兄ちゃんは、私にキスをしてくれた。
「消毒したよ」って、優しく笑って。
そこで、気づいた。
私は、この人が好きなんだ、って。