愛シテル。



「え……」


上から聞こえたのは、驚くほど冷ややかな、お兄ちゃんの声。





「お兄ちゃん……?」





「……ごめん。俺、ちょっと行ってくる」









お兄ちゃんは、いつもの笑顔で言って、部屋を出ていった。


どこに行くのか、全く告げずに。


























その次の日。


私は学校で、明良が死んだことを知った。







< 7 / 15 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop