地味な私が標的にされました
その日も3人を家に呼んで、いつもどおり仲良く遊んでた。
「あ、飲み物なくなっちゃった。とってくるね!」
そう言って私は自分の部屋を出た。
ジュースを持って部屋の前に来ると、3人の話し声が聞こえてきた。
「ちょっと驚かせちゃおっかなー」
別に盗み聞きしようと思ってたわけじゃない。
部屋に入るタイミングを考えようとしてただけ。
のぞみ「あー、今日もお菓子美味しいね。」
ひかり「ほんとほんと。あやかの家はお菓子美味しいし広いから最高だねー」
さくら「あやかとつるんでるのってあれだよね、こういうの目当てだよねー色々くれるし。」
ひかり「ね、お金持ちじゃなかったら付き合わないよね」
聞き間違いだと思いたかった。
「お金持ちじゃなかったら付き合わないよね」
私のこと、みんなそんな風に思ってたの?
嘘でしょ....親友じゃなかったの?
....それでも、私はあの3人が必要。
あの3人がいなかったらひとりぼっちになっちゃうから....。
泣きそうなのをこらえて、それからも私はいつもどおり3人に接した。