Dream
涙を流しながら走り、成宮総合病院に到着。
私は急いで中へと入る。
廊下を歩いている看護師さんを見つけ、私は声をかけた。
「すいません!
ここに、桐野大貴くん、来ていませんか?」
「桐野大貴くん?
待っていてください、調べますから」
ナースステーションに入った看護師さんは、調べる。
「桐野大貴くんは、来ていませんが」
「そうでしたか…」
私が肩をすくめた、その時だ。
「…ユメ?」
声がした方向を見ると、桐野くんが立っていた。
「桐野くんっ!!」
私は病院内ということも忘れ、抱きついた。