Dream
「入っておいで」
担任が廊下に向かって声をかけると、その扉が開いた。
入ってきたのは、かなりイケメンな男子。
女子が黄色い声を上げた。
て、はっ!?
私・舞耶・ミナ・香枝・マドカが驚く中、彼は自己紹介を始めた。
「初めまして。
桐野大貴です。
よろしくお願いします」
桐野くん!?
私は思わず立ち上がった。
突然立ち上がった私へ、多くの視線が向けられる。
「よろしくね、ユメ」
「何でっ…」
「あのままじゃ俺も駄目だから。
ユメに釣り合える男になれるよう、頑張ろうかなって」
突然の発言に、クラス中の男女関係なく、皆が茶化す。
私はいっきに体温が上がった気がした。
「ねぇユメ」
「なぁに?」
放課後。
いつもの図書室で、制服姿の私たちがいつも通り立っていた。