Dream
「た、確かにそうだねっ…」
「だろ?」
桐野くんが言うことは、もっともだ!
私は普通の女子高校生と違う。
そう考えてきた。
でも、それは壁で。
理解されないと思っていた。
その壁をとっぱらって。
笑顔で話せば。
きっと…友達だって出来る!
引っ込み思案や口下手な主人公の作品も、沢山見てきた。
最初は友達がいなくても、最後には友達が出来ていた!
何故私はその作品を読んでも、気が付かなかったのだろうか?
友達になるのに、性格なんて関係ないってことを。
「…ありがとう桐野くん」
「俺のアドバイス、役に立った?」
「うんっ!」
「なら良かった。
友達作れるよう、応援しているから!」
そう言いながらニコッと笑う桐野くん。
しかしその後、「あっ!」と叫んだ。