Dream
「どうしたの?」
「そういや俺ら、もう友達だから!」
「へ?」
「勿論もっとユメに友達が出来るよう応援はするけど、俺らはもう友達だから!
つまりユメはもう1人じゃないから!!」
桐野くん…。
私はプッと吹き出す。
「ありがとう桐野くん」
「さっきからお礼ばかりだなユメ」
「だって、桐野くんには感謝しかないよ」
「俺はあくまでアドバイスしただけ。
ここから先はユメ次第だから!」
「…うん!」
「そういや、俺、ユメが引っ込み思案で口下手ってこと忘れていたわ」
「え?」
「ユメ、初対面の俺の前で、結構話しているじゃん。
口下手って感じ、全くしないよ」
「…桐野くん」
「ユメなら絶対友達出来る!
俺が保証するから!」
私は再び笑いだす。
桐野くんもつられて笑いだした。
その後私たちは道端で売っていたクレープを食べた。
食べ終わると、5時ぐらいだったので、帰ることになった。
「送ろうか?」と桐野くんは言ってくれたけど、家の方向を聞いたら私とは逆方向なので、断り、私たちはそこで別れた。