Dream
「アハハ、大丈夫だよ。
視力は良い方だからね。
目の病気にかかったことも一切ないし。
…僕は本気だよ、柏木さん」
…マジかよ。
こんな私に……?
「良いんですか…?」
「うん。
正直今日、告白するつもりで、誘ったんだから」
「え?
妹さんの誕生日プレゼント選びじゃないんですか?」
「それもあるよ。
現にもうすぐ妹の誕生日だからね。
…良い時に妹の誕生日があって、柏木さんと同じ日直で良かったよ」
…嘘でしょ?
モテる王子様みたいな人が…私を、好き?
…信じられない。
でも。
藤崎くんの目は本気だ。
嘘ついている人の目じゃない。
「柏木さん、彼氏いないんでしょ?
なら僕が柏木さんの彼氏になっても良いよね?」
…私は静かに頷いた。
「オッケーってこと?」
「…はい」
私が背の高い藤崎くんを見上げると、藤崎くんは嬉しそうに笑った。