Dream
マドカの妹思いな所を良いなぁと思っていると。
いきなり腕を掴まれた。
誰!?
急いで振り向くと。
「…!?」
「何しているの?」
私の腕を掴んだまま、私を見つめる彼。
二重の瞳は、黒く染まっていた。
「…きり…の…くん……」
「何?買い物?」
「…桐野くんには関係ないじゃない」
私はそっぽを向いた。
「マドカって、誰?」
「…」
「ユメ、答えて」
…何なの?
彼氏面ですか?
「…桐野くんには、関係ないじゃない」
私は目線を合わせ、出来る限り睨んだ。