Dream
☆舞耶side☆
あたし、友永舞耶。
恋愛話が大好きな、高校2年生。
じゃなくて!
呑気に自己紹介している場合じゃなぁい!!
今からさかのぼること1分前。
あたしたちの目の前に、前々から夢子の話に登場してきた“謎多きイケメン男子”こと桐野大貴が現れたのだ!
男に興味ない夢子がかっこいいという桐野大貴くん。
でもあたしと夢子は正反対の人物。
あたしがかっこいいと思うかは別だった。
でも、本物桐野大貴は、誰よりもかっこよかった。
あたしは彼氏いないけど、男なら沢山見てきた。
桐野くんは、ダントツにかっこよかった。
あんなにかっこいい人、あたしが見逃すわけない。
だから桐野くんは、他校の人物。
あたしはそう決めたんだけど…。
あたしたちの中で、ダントツ男嫌いで、恋愛話に1番向かないミナが、驚くべき発言をしたのだ。
「…ミナ、桐野大貴…知っているかも……」
な、
「「何ですとぉっ!!??」」
あたしは綺麗に香枝とハモった。