Dream








☆☆☆




私はそれからと言うもの、毎日をマドカと過ごした。



お昼ご飯もずっと、舞耶たちと食べていたけど。

マドカが「傍にいて」と願うので、今は別々に食べている。



まぁ舞耶たちはしきりに桐野くんとはどうなったか聞いてくるので、それを聞かなくて良いかなって思っている。

だって桐野くんのことは、もうスッパリ諦めることにしたんだもん。

桐野くんとの日々は、思い出としてとっておくことにした。

桐野くんといて楽しいと思えたのも、友達が出来たのも、事実だしね。




マドカは、凄く優しい。

私を守ると言ってくれて、正直心配していたけど。

もうずっと一緒にいる。

家は私と正反対なのに、毎日迎えに来てくれるし、放課後は必ず送ってくれる。

そして心配になるほど、「桐野大貴とは会っていない?」と毎日聞いてくる。

私は苦笑いで「大丈夫」と返した。




マドカは毎日メールや電話をくれる。

メアドや番号を交換していなかった桐野くんとは、大違いだ。



でも、くれる時間帯が、少し嫌になっていたりもする。



朝は5時からスタートし、くだらない会話をして、授業中もお構いなしに来るし、夜も2時ぐらいまで付き合っている。

そのため私は最近、3時間しか寝ていない。

スマホの電池の減りも早いから、毎日充電だし。

お風呂とか入って上がってスマホを見ると、50件ぐらい来ているし。

束縛が激しいと言うか…なんというか……。








< 74 / 131 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop