Dream
「夢子。
最近あんたスマホばかり見ているわね。
いつか手放せなくなるから、ほどほどにしなさい」
「うん…」
お母さんに注意され、スマホを置く。
するとすぐにメールが来た音が鳴る。
マドカ、返信が早くて…。
「誰とメールしているか知らないけど。
…良い加減にしなさい。
今月の利用料、高いんだから。
ほどほどにしなさい」
「はーい…」
私はバイトしていないから、スマホの利用料は両親に払ってもらっている。
そう考えると、もう少し抑えなくちゃな…。
「夢子、最近眠そうだね」
学校で舞耶たちに言われた。
話すのは久しぶりだ。
だっていつも私はマドカといるから。
「うん…眠い……」
「1日何時間睡眠なのぉ?」
「3時間…」
「少なっ!
もっと長く寝なくちゃ、体調崩しますわよ」
香枝の言う通りなんだけどさぁ…。