Dream
「夢子嫌じゃないの?
何で藤崎と別れないの?
…アイツ可笑しいと、夢子は思わないの?」
「…思う。
でも最初は優しくて…。
あんなに束縛が激しい人だとは、思わなかったよ」
久しぶりに舞耶たちと話せて、ホッとしたのか。
…眠くなって来た。
さすがに3時間睡眠は、厳しいな。
「夢子、眠い?」
「うん…」
「なら寝てていいよ。
あたしたち戻るけど、夢子はトイレにいますとかって言っておくから」
「良いの…?」
「本当は夢子に色々聞きたかったけど、無理して起こしてまで聞くほどあたしたちはヒドくないから…」
「寝てていいですよぉ?」
「ただし覚えておいてくださいね?
わたしたちは夢子の味方です。
何かあったら、いつでも相談してね」
ありがとう、皆。
私はそっと瞼を閉じた。
ガサッ
「「「あっ…」」」
3人の驚いた声を最後に、
私は意識を手放した――――…。