Dream
「夢子ちゃん…」
「ま、マドカ…?」
マドカは私に近づき、私を抱きしめた。
その力は乱暴な上、強い。
「マドっ…苦しいっ!
はな…離してっ……!」
「夢子ちゃん…離さないヨ」
「マドカっ…やぁっ!」
抵抗する私の口を塞ぐかのように、マドカは私にキスをしてきた。
凄く乱暴な…。
「マドっ…やめっ、て!」
いくらやめてと叫んでも、マドカはやめない。
「夢子ちゃん…僕ね…夢子ちゃんが…好きなんだ…」
「マド…カっ……」
「アイツなんて見ないで…?
僕だけ見て…?」
腰の辺りにまわされていた腕が、ドンドン上がり、首へ当てられる。
マドカの冷たい手が、私の首に巻き付く。
「僕は夢子ちゃんを…愛しているのに。
何故夢子ちゃんは、アイツを見る…?
何故僕だけ見ない…?」
「ウッ…」
マドカの手が、私の首を絞める。