忘れられない [壁ドン企画]
準備期間
結婚を決めてからの結衣の日常は慌ただしいの一言だった。

宗一郎もできることは手伝ってくれるとはいえ、結婚式をあげる花嫁には次から次へと決めなければいけないことや、やらなければいけないことがあって、既に結婚している友人から話には聞いてはいたが結婚式の準備がこんなにも大変だとは思っていなかった。

正直今日こうして全ての準備を終えてあとは結婚式に望むだけという状況が結衣には奇跡にも思えた。

特に最後の最後まで本当に決められなかったのがウエディングドレスだった。
目にするドレスはどれも素敵で結衣は大いに迷う羽目になった。

そんな結衣の頭を抱えている様子をみて、宗一郎は当日が楽しみだなと笑った。そして、結衣が一番いいと思える一枚がみつかるまでゆっくりと選ぶといいよと優しく言ってくれた。

期限ギリギリまで考えてやっと決めたドレスを結衣は身にまとい、花嫁の控え室に備え付けられている大きな姿見に自分の姿を動きながら色々な角度から確認して「うん。素敵」とつぶやいた。

結衣の選んだドレスを宗一郎は結婚式で初めて目にする事になっているので、宗一郎が自分をみてどんな反応をしてくれるかわくわくした。





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