忘れられない [壁ドン企画]
計画
後はベールをつけるだけに準備が整うと結衣の花嫁用の控え室には、両親や親しい友人達がかわるがわる訪れて結衣の花嫁の姿に盛り上がった。
結衣を最後まで悩ませたウエディングドレスは皆に大好評で結衣は一安心した。
ひとしきりの訪問者が途切れた控え室で結衣は今の自分の姿にはそぐわないスマホを手に取り目的の人物の名前を電話帳から探した。
(宗一郎さんごめんなさい…)
結衣は心の中で宗一郎に申し訳なく思いながらスマホの通話ボタンを押した。
数回の呼び出し音の後に「…なに?」と不機嫌そうな男の声がした。
「今から控え室に来てもらえない?」
「花嫁の?」
「そう。…最後のわがままだから」
結衣はそう電話の相手に告げると一方的に通話を切った。
結衣を最後まで悩ませたウエディングドレスは皆に大好評で結衣は一安心した。
ひとしきりの訪問者が途切れた控え室で結衣は今の自分の姿にはそぐわないスマホを手に取り目的の人物の名前を電話帳から探した。
(宗一郎さんごめんなさい…)
結衣は心の中で宗一郎に申し訳なく思いながらスマホの通話ボタンを押した。
数回の呼び出し音の後に「…なに?」と不機嫌そうな男の声がした。
「今から控え室に来てもらえない?」
「花嫁の?」
「そう。…最後のわがままだから」
結衣はそう電話の相手に告げると一方的に通話を切った。