ツンデレな君
そして、毎日毎日、同じクラスで一緒に過ごした。

お互い特に喋ることもなく。

なのに、気になって気になって仕方なかった。

彼女が学校を休んだ時なんかは、
心配してお家まで行こうかなとか思った。
(ストーカーか)

ほっとけなくて、たまに目が合うとドキッとする。

それが心地よくて…と言うと変だが
それくらい気持ちは大きくなっていたんだ。


…そうだ、好きなんだ。これが、好きっていう気持ちなのだ。



ーーそして、今に至る。
「俺、多分初めてあった時から好きだったのかもしれない」

戸惑う彼女。

それでも俺はやめない。
もしここで誰かが見ていたとしても。


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
告白されたのは初めてだった。

告白した事も無いけど、こんなにドキドキするとは思わなかった。


「私も好きです」

目と目が合うだけで胸が高まる。

「帰ろっか」

それから私達は一緒に帰った。

彼は連絡先を教えたくれた。

最寄駅まで送ってくれたが、終始頬を赤らめていただろう。

なんてったって、手を繋ぐ事も初めてだったから。

この胸のドキドキが心地よく感じられた。


゛付き合う゛そんな言葉は出て来なかったが、必要なかったのかもしれない。

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