ツンデレな君

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あれから時は経ち、あっという間に
12月25日

あの後友達から電話が来た。
もちろん、彼の事を好きだと言っていた彼女だ。

一通り出来事を話すと、喧嘩になるどころか、却って仲良くなれた。

晴れてもう一度やり直すことにした。

一から全てを理解し合う仲になっていきたい。


クリスマスは毎年家族と過ごしていた。

しかし、今年は知也くんと2人で過ごせる。

こんな事初めてで、何をしたら良いか分からない事だらけだ。

どんな洋服を着ていこうか、
どんな事を話せば良いのか、
彼女らしくできるかなど必死に試行錯誤した私(笑)

17時30分に待ち合わせ

それからご飯を食べてイルミネーションを見に行く。

私が待ち合わせ場所に行くと彼はもう待っていた

「早く着いちゃったんだよね、行こうか」
彼は私を優しくリードしてくれる。

いつもよりも髪の毛がしっかりしている。


洋服もいつもはジャージが多いのに
きちんとしている。

ドキドキが益々大きくなる。


イルミネーションを見ながら知也くんと色々な話をした。

心も弾む中、急に真面目な顔つきになった…


「あのさ、その…怒らない?」

怒らないって何をだろう…。
不安が募る中、私が聞くと
「キスしてもいい?」


キス…!?

驚いて声が出なくて、でも首は頷いててもう訳もわからなくて…。

初めてのキスは甘くて
知也くんの香りが私を落ち着かせた

「俺の事好き?」

「好きです」

「ふーん」

何故か私も敬語になってしまう。

それでも彼はニコニコしながら
ギュッと抱きしめてくれた。

普段はそんな事もしないし、ツンツンしているのに…



彼は少しだけズルい。

ズルいだけではなく、甘いのです。

私の事を大事にしてくれる彼は、
今日も゛ツンデレ゛です!


ーENDー
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