【短編】毒舌教師の甘い罠




そこには、たくさんの女子生徒からツーショットを求められて、まんざらでもなさそうな翔ちゃんの姿。




…やっぱり、分からない。




あの涙ながらの告白から、約1年。



私と翔ちゃんの距離はというと、近づきも遠ざかりもせずで。



何事もなかったかのように相変わらず毒を吐いてくる翔ちゃんとの関係性にこれといった変化はなく、毎週木曜にある英語の補習も通常通りで。




けれど発展のさせ方が分からない私と、そもそも発展させる気がないであろう翔ちゃんとでは、当然何かが起こるはずもなく。




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