妄想(笑) 恋歌物語 ~万葉集編~



_______1時間後



「おっかし~な~?」


まだ、俺は一人も女を捕まえられていない。

二人に声をかけてみたが駄目だった。


一人目は、着物からして平民だろう。
可愛らしい顔の娘さんに声をかけた。


その娘はおどおどしていて、いつのまにか逃げられた←


きっと、ナンパなんてされたの初めてだったんだろう。うん、きっとそうだ!
パニックになって逃げたんだろう。


それは仕方がないよな!


二人目は妖艶な、美女に声をかけてみた。
その美女は俺を見るなり、鼻で笑いやがった。
そのまま、俺の隣を通りすぎていった。



俺よりもずっと身分の高い人だったんだろう.....うん、絶対そうだ。
そう思いながら、自分を少し慰めた。


< 10 / 49 >

この作品をシェア

pagetop