妄想(笑) 恋歌物語 ~万葉集編~


『たらちねの 母の呼ぶ名を 申さねど 道行く人を 誰と知りてか』


~恋をするのは良いことです。
でも、道で出会ったばかりの誰かもわからない人の恋人になんてなれるわけないでしょう? ~












俺は衝撃を受けた。
この女、即座に俺よりレベルの高い歌を返してきた。

よっぽど教養のある女だと思うのと同時に
「気に入った」っと思った。



見た目に反しない、鈴のような声。
その声で詠まれる、歌のレベルの高さ。
この女は上玉だと思った。


それに、歌を返してくれたと言うことは、
向こうにも俺に気があると言うことだ。

うん、絶対そうだ!




俺は彼女に近寄ろうと足を一歩踏み出した














____________その時だった。



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