妄想(笑) 恋歌物語 ~万葉集編~


むにぃ


なんか、柔らかいものに足が当たった。



____道端に柔らかいもの?



「なんだぁ?」

足下に目を向けて、俺は真っ青になった。



そこから、俺の動きの速さは神風の如くだった。


足下に転がっているのが、あの女だと理解してからおよそ0.5秒の内に少し離れた家の陰に隠れた。

ほとんど、無意識の行動だったため自分がなぜ隠れたのかは分からない。


そーっと、道を覗き見る。

女は未だにピクリとも動かない。



....やばい、確実にやばい


....え?なんで動かねぇの?


....まさか、し、死んでないよな?


も、もし死んでたら俺のせいなのか..!?

俺、殺人犯になっちまうのか!?






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