妄想(笑) 恋歌物語 ~万葉集編~
「な、ななな!?///」
女が今の状況を理解したらしく、茹でタコのように赤くなっている。
その様子がとても可愛らしく思える。
何だろう。さっきまで、散々ツンツンされてたからな。
これがあの、ツンデレ萌えか。
それにしても、『な、ななな!?』って言葉になってないし(笑)
こうなると、少しからかってみたくなるイタズラ心が出てくる。
「ん?お嬢さん、顔が赤いよ?大丈夫?」
顔が赤い理由はわかってはいるが、あえて勘違いしたふりをして、女の顔を覗きこむ。
俺と女の顔の距離が更に近くなった為か、さっきより、更に赤くなる姿に...
「ふっ!」
思わず、軽く吹き出してしまった。
「な!?///からかいましたね!?」
「ごめんごめん。可愛かったからつい、ね?」
「そ、そんなことより!早く降ろしてください!」
「わっ!暴れないで。あんた、さっき足挫いただろ。家何処だ?送る。」
「け、結構ですから!そもそも、挫いたのは貴方のせいでもあるんですよ!!」
「わかってるよ。だから、お詫びも兼ねて、ね?」
「大の男が、なにが『ね?』ですか!?
気持ち悪いだけですからね!そんなことしても!」
おぉ、毒舌は素だったか...