禁じられた放課後
「早瀬、頑張ってるんだな」
「先生…会いたかった……」
腕の中に香る涼香の髪に顔を近付ける。
そしてもう一度、直哉はその細い体を強く抱きしめた。
「僕も会いたかった」
偽ることのない行動と言葉に、指の先まで震えが走る。
それを受け取る涼香にまで、その全ては伝わってきていた。
追いかけたくて、追いかけたくて。
毎日を何かに集中させることでその気持ちを忘れようとしていた。
もう、許されるのだろうか。
何かを願っても、星はずっと輝きを見せてくれるのだろうか。