先生の手が触れる時
手をふりあって美術準備室を後にする遠野の背中を見つめ
俺は自分の手を握りしめる
「……」
俺は彼女を守ることができるだろうか
きっと、同級生と恋に落ちて付き合ったりした方が絶対に楽しいはずだ。
教師だと隠れて付き合わなくてはいけない。
それに無理もたくさんさせるだろう
でも
俺はもう手放すことはできないんだ
だから
俺は君を守ってみせる
何に変えても
たとえいつか
君と離れることになったとしても