先生の手が触れる時

手をふりあって美術準備室を後にする遠野の背中を見つめ

俺は自分の手を握りしめる

「……」

俺は彼女を守ることができるだろうか

きっと、同級生と恋に落ちて付き合ったりした方が絶対に楽しいはずだ。

教師だと隠れて付き合わなくてはいけない。

それに無理もたくさんさせるだろう

でも
俺はもう手放すことはできないんだ

だから

俺は君を守ってみせる
何に変えても

たとえいつか

君と離れることになったとしても
< 103 / 342 >

この作品をシェア

pagetop