先生の手が触れる時
守る
「で?お前、あの子の隠してること分かったのか?」
「………」
「バカなの?」
俺が無言でいると
盛大なため息をつく信。
今日は信の家で飲んでいる。
「お前さ、つきあってんだろ?」
「あぁ」
「なんで聞かない?」
信は酒を飲みながら俺に問いかける
「……言えないって言われたんだ」
「は?」
「今はまだ言えないって」
俺がそう答えると信は頭をかく
「なんで無理に聞かないんだ?」
「聞こうとした!でも…」
俺は天井をあおいで、息を吐き出す