先生の手が触れる時
「…………」
まさか。という気持ちが胸を支配していく
でも同時に
やっぱり。という気持ちがそれを勝って増えていく
「………まさか…」
「でも、変ね。友人にいじめられてるなら…確かに先生とかには言いにくいわ。でも…親なら……誰かに言えばどうにかなる問題だと思う…」
「…そういうものか?」
信が首をかしげる
「だって、痣もみられてて、一応先生ではあるけど恋人に聞かれたなら言うわ。助けてほしいって」
「……それは絵理子の場合だろ?」
そうだけど…と小さく呟く絵理子さん