先生の手が触れる時

凜はどんどん色んなワンピースをとっては私にあてて頷いたり首をかしげたりする

「……凜、なんか凄い」
「え?…あ、ごめんね。つい嬉しくって」
「嬉しい?」

凜は少し恥ずかしそうに笑う

「……だって、凪が買い物に付き合ってって言ってくれて…嬉しかった……体のこと聞いてから凪、あんまり話してくれなかった…」
「あ…」

なんとなく、凜には全て見透かされそうで怖かった。
自然と避けていたんだ。

「……ごめん……凜」
「ううん。何も考えないで踏み込んだあたしもダメだった…ごめんね」

二人で謝りあって、ふいに目があうと凛と私は笑いあった

「なにこれ」
「ほんとにね」
< 122 / 342 >

この作品をシェア

pagetop