先生の手が触れる時


部屋に入ってすぐ私は布団に横たわる

そしてそのまま今日のことを思い出して
思わず足をバタバタさせる

「……っ」

凪、そう呼ばれた声があまりにも優しくて
私を見る目が手が全てが優しくて

なんて、幸せなんだろうと

そんな幸せに一人で浸っていたんだ



迫ってくる影に気づかずに



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