先生の手が触れる時
「学校来ても良いし、外であってもいい」
「…学校来ていいんですか?」
「適当に理由つけられるよ」
先生は穏やかに笑った
「そういえば」
「?」
「今日、終業式のとき話してたの…深山?だっけ」
「そうですよ」
私がうなずくと、先生はなるほど、と頷く
「あの子、俺らのこと知ってる?」
「あ……はい…凜にだけ話してます」
「そう、仲良いんだね」
「はい」
先生は安心したように微笑んでいる
どうしたんだろう?
「あの…凜に言って大丈夫でしたか?」
「あー…まぁ、深山なら大丈夫って遠野が思ったから言ったんだろう?」
「はい」
「なら、大丈夫」