先生の手が触れる時

義弟



美術室を後にし、独り暮らしをしてるアパートに帰ると
ドアの前に誰かがいるのが見えた。

思わず身構えるが、その姿がとても小さいことに気づく。

「……優人?」

そう声をかけるとその小さな影はぴくりと動いた

「お、姉ちゃん……」
「優人、また来たの?」
「うん…」

その小さな影の正体は二番目の奥さんの連れ子。
優人(ユウト)

「お母さんは?」
「今日も……いない…」
「……そう。とりあえず家に入って」

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