先生の手が触れる時
過去
優人を次の日送り届けてから
私は、学校に向かった。
なんだかとても久しぶりな気がする
一応制服を着て
あまり人気のない学校の階段をあがっていく
そして美術室の前まできて、ドアを叩く
「……失礼します」
「はい」
ゆっくり教室に入ると、先生が丁度絵をキャンバスに書いてるとこだった
「遠野か」
「あ、はい。すみません、いきなりで」
「いや、大丈夫だよ」
先生は穏やかに笑うとコーヒーを入れに立ち上がる