先生の手が触れる時

「………はぁ……」

父が近づいてくるのが分かる

目を閉じて、衝撃が来るのを待つ

でも

ここで引き下がれない

「……この封筒は別れたらお前にやる。ただし…」

父は目の前に座ると私の髪をつかみ上を向かせる

「消すことなんて…簡単だからな」

父はニヤリと笑う

先生。

ごめんね

私はもう…

先生のそばにいれない
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