先生の手が触れる時

この家にはもういられない。

私は大屋さんに、しばらく留守にすることと家賃は払いに来ると言い残してアパートを出た。

「…………さて…と」

私はある場所に向かった。

夏休み中、一回だけ遊びに来させてもらったけど覚えてるかな…

そう考えながら向かった先は

「え!凪?!」

凜のもとだった。

「………ねぇ、凜……しばらく…泊めてくれない?」
「………凪……何があったの…」

玄関前でうつ向いてると、凜は私の手をとって引っ張った

「とにかく、入って。話、聞かせて」

私は頷くと、小さな声でお邪魔します、と声を出した




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