先生の手が触れる時
「おい、凜」
「げ。晴夏……」
そういって凜の奥に立ってるのは
凜の中学からの付き合いである吉宮晴夏 <ヨシミヤ ハルカ>が立っていた
彼は元バスケ部で身長は180センチらしく、顔を見るのも一苦労だ
その身長とクールな印象からわりと女子の人気も高いが、当の本人はバスケ一筋らしい
黒い髪は少しマッシュっぽく整えられている
「先生が呼んでたぞ。お前、文化祭実行委員だろ」
「あ!忘れてた!」
「……あほ」
凜は急いで教室から出ていく
残された私と吉宮くんは苦笑いを浮かべる
「……遠野、今暇?」
「え…うん、暇だけど…」
なんだろうと首をかしげる