先生の手が触れる時

告白



凪side


凜の家を出ることを決めて一週間がたった

学校では体育祭が近いためこの時期だけ
男女合同で体育を行う

女子はバレーボール。
男子はバスケ。

私は順番まで壁に寄りかかってぼーっと天井をあおぐ

「……」

また、あの頃の暮らしに戻るんだ

前までは、諦めて受け入れてたかもしれない
でも、先生と出会って恋をして
凜に支えてもらって
人の温かさに触れた。

今はあの暮らしに戻ることがとても怖い

「………はぁ……」

そうため息をついたとき

「凪!!!危ない!」

そんな凜の声が聞こえ顔をあげれば視界いっぱいに映るバレーボール



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