先生の手が触れる時
まずい。そう思ったときには頭に衝撃が走った
バコン、と鈍い音がする
「うわぁあ!凪!大丈夫?!」
「……う、うん……なんとか……」
頭を押さえながら何とか答える
まだぶつかった所はズキズキと痛む
「とりあえず保健室…行ってくる…」
「わ、わかった!先生には言っておくね!」
そういって、私は保健室に向かう
「失礼します」
「あら?………あなた……」
保険医の先生は私を見て、少し複雑そうな顔をする
そこで前に私の傷を保険医の先生が見つけたと先生が言っていた事を思い出す
不安な気持ちのまま立っていると、先生は笑顔で首をかしげる
「どうしたの?」
「あ…頭、ぶつけちゃって……少し休んでも良いですか?」
「良いわよ。私、出張で出ちゃうけど、この時間終わったら勝手に出てって大丈夫だからね」
保険医の先生に笑顔で言われ、私もうなずき返してベッドに向かう
保険医の先生は何か言いたそうだったが結局何も言わず、保健室を後にした