先生の手が触れる時


俺はそんな二人を見て、眉を寄せながらも
大人しく腰を下ろす

俺の目の前に二人が座り、信は凪が友達の家に身をおいてることを伝えた

すると絵理子さんの表情が曇る

「……ねぇ、信……この話を私にしたってことは…あの、推測のことを話せってことよね?」
「………あぁ。頼む」

信がそう言うと絵理子さんは1つ、深呼吸をして
ゆっくりと話始めた

その内容は、耳を疑うものだった

「……それは…つまり……あの子が実の父親から……そういうことをされてるってことですか…」

その推測をすべて聞いた俺は自然と声が震える

「……そうだ………まだ推測だが…お前にも思い当たる節はあるんじゃないのか?」

そう聞かれて、俺の過去を話した時に凪が言っていた言葉を思い出す

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