先生の手が触れる時
「……それが…もし、ただの推測じゃないとしたら…あの子を全力で救うしかねぇ」
「…そうね」
信と絵理子さんが頷きあう
「……まずは、その推測が当たっているのかどうなのかを調べなくてはね」
「絵理子は…何かあったときにその子を匿える用にしといてくれ」
そう呟いた信に俺はうつ向けてた顔をあげる
「信…まさかお前」
「ここまできて、一人でやるなんて言うなよ……俺だってお前が大事に思ってる子を助けたいんだからな」
そういって笑う信に思わず笑みがこぼれる
「……ごめん。ありがとう。絵理子さんも」
「良いのよ。どう?私が惚れただけあるでしょう?」
そういって、絵理子さんは得意気に笑う
「確かに」
俺もその言葉に頷いて、俺ら3人は笑いあった