先生の手が触れる時
触れた手

向き合う



凪side


晴夏に告白されて4日がたった

私は結局一人で考えても頭の中がごちゃごちゃになるため、凜に相談をしていた

「えぇ?!あの晴夏が?!」
「………凜…どうしよう…」

実は、私は告白とかをされたことがほぼなかった。

元々、男子と話すことを避けてきたし…

「どうしようって言われても…凪は晴夏のことどう思ってるの?」

そう聞かれると難しい

「……晴夏は……優しい人だと思う…人の気持ちにすごく敏感だから…」
「そうだねぇ。でも…あの晴夏に告白までさせたのって凄いことなんだよ?」

そういって、凜は嬉しそうに笑う

「あいつ、無愛想だし…ずーっとバスケ一筋だったからね…女に告白する柄でもなかったし」
「…………」
「だから…凪に向けた気持ちは生半可な気持ちじゃないことは確かだよ」

そう言う凜は口元は笑ってるけど、目は真剣だった


< 278 / 342 >

この作品をシェア

pagetop