先生の手が触れる時
答え
凪side
先生への気持ちに気づいてしまった日から3日間が経った
私は意を決して、放課後、晴夏を校門の前で待つ
先生への気持ちに気づいてしまったからには晴夏と付き合うことはできない…
先生への気持ちに気づいたということは、晴夏への答えも必然的に出てしまうことは分かっていたけど…
「………あ…」
そんなことを考えながら、ふと顔をあげると校門に向かってくる晴夏が見えた
晴夏も私に気づき一瞬困ったような顔をして私のもとへ歩いてくる
「……待ってたの?」
「うん…あの……話したいことがあって」
私がうつ向きながらそう呟くと
晴夏がうつ向いてる私の頭に手をおいた
「ったく。…言ってくれたら良かったじゃん…ずっと待ってたんだろ?……行くぞ」
顔をあげれば優しく微笑む晴夏がいた
思わず泣きそうになる
ダメ。私が泣くのは、何か違う
私はぐっと力をいれて笑う
「うん、帰ろう」