先生の手が触れる時


父は頭が良い。

絶対挿入なんてしない。

だからいつも私は、体を貪られるだけ。

それでも


いつも虚しくなった

あの優しかった父はどこに、いったんだろう
もうそんなことすら考えなくなった

ただこの地獄から逃げ出したかった

さえてく頭
私の視界に映る醜い父。

そして

床に寝ている醜い私。



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