先生の手が触れる時
それから1週間後、私が学校にいくと凜は私を見て少し怒った顔で泣いて抱きついてきた
「バカ!…ほんとに……バカ……いなくなったら…ただじゃおかないんだから。幸せになんなきゃ……ただじゃおかない」
「……うん…凜……ごめんね…それと、ありがとう」
凜に抱き締められながら二人で泣きあう
そんな私達を呆れたように、でもどこか優しい顔をして晴夏が見守ってた
凜と抱き合いながら、晴夏と目が合うと晴夏は優しく笑う
「ありがとう、晴夏」
「……なんもしてねぇよ。でも…良かったな」
私はその言葉に頷いてみせる
そして二人と散々話したあと、私はいつもの場所に足を向けた
渡さなくちゃ、いけないものがある
意を決して美術室のドアを開けた