先生の手が触れる時
ひきよせる手
傷
雪夜side
「疲れとストレスねー」
「……そうですか……」
俺はとりあえず安心してため息をこぼす
まったく。
いきなり抱きついたと思えば、倒れるし
不思議な子だ…
「ていうか緑川先生は何故この子と一緒に?」
「あー…俺、この時間授業ないんでふらふらーとしてたら、この子が具合悪そうにして声かけたら倒れました」
自分で自分を褒め称えたい。
よくもまぁ、こんな嘘をペラペラと…
「そうですか」
「えぇ」
「制服のボタン上まで閉めてあるわね…少し息苦しくないようにボタン少しあけましょう」
「お願いします」