先生の手が触れる時

想い



「…ふー……」
「おーい、雪夜?雪ちゃーん?」
「その名前で呼ぶなよ」

俺はその日の夜、長年の友人、和田信(ワダ マコト)と飲んでいた

「だって、雪夜、なんか浮かない顔してるぞ」
「……なぁ、お前妹いたよな?」
「ん?あぁ、いるよ」
「父親がさ、娘の肩抱くってありえるか?」

俺の質問に信は固まる

「はぁ?」

出てきた言葉は、まぁ予想の範囲以内だ
< 57 / 342 >

この作品をシェア

pagetop