先生の手が触れる時

絵を触ることに夢中になっていると
カチャリとドアが開く

「!」

ドアの方を向くと、先生が驚いた顔で立っていた

黒渕の眼鏡をかけなおして
先生は頭をかく

「来て、たのか」
「はい」
「………体の調子は?大丈夫?」
「はい…」

私が頷くと先生は安心したように頷く

「そうか…」

先生はドアを閉めてゆっくり近づいてくる

そして私の目の前に立った
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