先生の手が触れる時
先生の言葉の続きを聞くのが怖くて
無理に話続ける私の肩を先生が掴む
抱き合っていた態勢から向かい合う態勢になる
「………あ……」
真剣な瞳が私をとらえる
思わず目をそらすと先生が私の頬に触れた
「……遠野。こっちみて」
「っ!」
私はゆっくり目線をあげていく
先生の首、口、鼻、そして瞳にたどり着く
「……先生?」
先生の瞳は優しい色をしている、とそう感じた
「俺が、心配だけで抱き締めると思うか?」
「え?」
一瞬、何をいってるのか分からなかった