先生の手が触れる時
先生が申し訳なさそうに笑う
その笑顔に胸がズキン、と音をたてる
「……ありがとう…」
「……1つ、聞いておきたい」
「?」
首をかしげると真面目な顔で先生は私を見つめる
「…大丈夫、なんだよな?」
「え?」
「……助けてほしい時はちゃんと言ってほしい。君が傷つくなら俺は君の気持ちを無視してでも、その暗闇を暴きにいく」
「先生……」
助けて、ほしい
でも
先生が先生を止めさせられてしまう
父は本当にやるだろう
実際、この関係だってバレたら危ない。