先生の手が触れる時
ああ、まったく心臓に悪い
「……はーあ……」
俺はその場に座り込むと片手で顔を覆う
「先生?どしたの?」
そういって、俺の前にきて顔をのぞこうとする遠野の腕をひき
自分の胸に優しく包み込む
「夢じゃない。現実」
「………あ…」
「わかった?」
「…うん」
素直にうなずく遠野の頭を撫でながら
「…俺も緊張するんだよ?好きなやつだから」
「っ!」
すぐに、ぼん!っと真っ赤になる遠野
「はははっ…真っ赤」
「い!意地悪!」