ビターチョコレート
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「結生!
あのイケメン同じクラスだったね」


「あー、そうだね」


興味ないの?

なんて不満気に

口を尖らす萌舞。


「何考えてるか分からない…。苦手…」


「へー?そっか」


瀬戸…。

イケメンだし、

正直

私のタイプだったりする。

でも、

なんとなく

好きになっちゃいけない

気がするんだ。


「そんなことよりさ、
次移動教し『田島ー!
放課後、瀬戸に
学校案内してやれ、
いいな?』


無茶振りを…

まあ今日は

バイトもないしいいか。

なんて思いながら

適当に返事を返す。


「瀬戸くんに近づけるチャンスだね」


なぜか

ニコニコしてる萌舞。

そんな萌舞に

不思議な気持ちを抱く。


「近づかなくていいし。
てか、遅くなるだろうし
先帰っていいから」


「はいよ」
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